世紀末のヒットコスメに、コーセーの清肌晶がある。不死身のロングセラー雪肌精のファミリーとはいえ、ああいう黒い塊が売れまくるのは、一体なぜなのか?黒い固形ソープの歴史は意外に古く、あのアルソアのソープがデビューしたのは、三十年も前。当時は、資生堂のソープの逸品“ホネケーキ”が洗顔料の超定番だった時代だが、その後、アルソアはソープひとつで急成長を遂げ、他に例を見ないロングセラーとなる。それは、固形ソープのもつ神秘性と実際の効果が一致したため。一度で肌がツルツルして、ニキビはもちろんシミさえ薄くなるという“新陳代謝促進効果”は有名で、口コミが口コミを呼んで、三十年間を生き続けたのである。その間、もちろん、洗顔料はさまざまに進化、固形ソープはいわゆる“マイナー系”に甘んじたが、今になって固形ソープが大ブレイクしたのは、やはりアルソアの粘りの功績、神秘性を裏切らぬ効果のおかげだろう。一方でケサランパサランのソープは赤。カロチノイドという成分が作った天然の色。血行が高まり代謝が高まるから、肌はすべすべ透き通る。「洗うだけで、なぜこんなに変わるの?」という驚きを与える上でも、この赤はなかなか効果的。黒の次は赤という見方もあり、他にも赤いソープがデビューしている。
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